ロシアの冬ってどれくらい寒いの?日照時間が短いと辛いって本当?

Здравствуйте (ズドゥラーストビーチェ=こんにちは)!どうもタヌ吉です。

私、都内某私立大学からモスクワ市内の大学であるMGIMOへ一年間の交換留学に来ている、日本産タヌキです。

 

本日はみなさん気になってるであろう、ロシアの天気について書いていこうと思います!

11月もそろそろ終わりが近づき、日本は秋から冬へと季節が変わりつつある時期でしょうか。

そんな情緒溢れる季節の変わり目も、ロシアにいる私にとっては無縁の話...

正直ロシアって秋あったっけ?覚えてない。そんなレベルです。

 

今年は初雪が10月の終わりに降りました。もう一度言います、10月です。

日本の皆さんがハロウィンだのなんなので薄っぺらいコスプレを着ている間、私たちは凍えていました。

 

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(10月29日に撮影した初雪。初雪とは思えないレベルで積もっている。はじめはテンションが上がっていたが、正直2ヶ月経った今は見飽きた景色だ。)

 

実はロシアって夏は普通に暑いんです。私が住んでいる寮は暖房はありますが、冷房はありません。日本の猛暑とまではいきませんが、日中は30度近くまで上がる日々をなんとか生き延びたと思いきや....今度は雪ですよ!

正直寒暖差がジェットコースターすぎて一度風邪をひいたくらいです。

 

ちなみに本日の天気はというと...最高気温が-2度...

これは東京なら憂鬱になるくらの寒い日ですよね?でもロシアではもちろんこんなのまだまだ序の口らしいです。

 

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(東京の街でマフラーを巻く皆さん。是非現状とこの気温と比較して見てくださいね。)

 

私自身、思わず寒いなぁと呟きながら歩いていたら、ロシア人の友人に鼻で笑われました

彼によるとこれからぐんぐん寒くなるそうです。か弱いアジア人は人生で未体験の寒さを経験する日が怖くて、ぶるぶる震えています。

さらに友人から聞いた話ですが、なんとロシアでは-30度以下の日は学校が休校になるそうです。

休校になる喜びよりも、気温がマイナス30度まで下がる驚きが優ってしまいますよね。

 

さて、このように泣く子も黙るロシアの冬将軍ですが、実は寒さよりももっと怖いものがロシアには存在しているんです。

 

それは...日照時間!!

 

ロシアは夏は白夜で陽気な明かりが街を包みますが、冬はその逆。ずっと真っ暗です。

朝の8時に目覚めても、真夜中と錯覚するくらいに暗くてなんだか気分もどんよりしてしまいます。

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(朝8時頃の自室。朝方かと勘違いして二度寝しがち。)

 

折角明るくなっても、15時ごろにはもう日は沈んでしまいます。

こっちに来て太陽がいかに大切な存在かということが見にしみてわかりました。

日光を浴びないとビタミンが足りなくなるらしいので、毎日オレンジを食べ続けるタヌ吉です。

 

そりゃ貧しかった時代にこんな天気が続けば、人々がお酒に走ってしまう気持ちもわかりますね...

ちなみに去年のモスクワの合計日照時間はなんと数分程度だったそうです。

月の合計時間ではありませんよ?冬全体の日照時間を指しています。

そんなロシアの冬に負けないよう、何か気分をリフレッシュできるものを模索する日々です。

 

これからどんどんと寒くなるロシアの冬...

しかし来てしまったものはしょうがない。どんと構えて、これからもモスクワの冬を実況していこうと思います!

 

До свидания (ダスビダーニャ=さようなら!)

 

 

 

 

ロシアは映画が有名って本当?最も“ロシアらしい”SF映画『惑星ソラリス』の魅力に迫る!

Здравствуйте (ズドゥラーストビーチェ=こんにちは)!どうもタヌ吉です。

私、都内某私立大学からモスクワ市内の大学であるMGIMOへ一年間の交換留学に来ている、日本産タヌキです。

 

本日はロシアを代表する映画であるСолярис『惑星ソラリス』について書いていこうと思います!

みなさんは映画と言われると、どんな国を連想するでしょうか?有名どころでいえばハリウッドで有名なアメリカ、カンヌ国際映画祭でお馴染みのフランス、もちろん日本の映画も世界に高く評価されるほど魅力的ですよね。

しかし実はここロシアも世界的に映画で有名な国なんです!

実際に世界四大映画祭の一つであるモスクワ国際映画祭も開催されるくらいですからね。

 

かくいう私もこれといって映画に詳しいわけではないのですが、素人目で見てもロシアの映画には他の国のものとはまた違った独特な世界観があり、なんとなくいつまでも心に残っているような味わい深いものが多いのが特徴だと思います。

今回は私が初めて見たロシア映画であるСолярис『惑星ソラリス』をご紹介致します!

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映画の概要はざっとこんな感じ。

主人公の心理学者クリスは、惑星ソラリスを探索中である宇宙ステーション“プロメテウス”との通信が途切れたため、調査の為に海と雲に覆われた惑星“ソラリス”へと派遣されることとなった。

ソラリスを取り巻く海は、全く摩訶不思議な話だが実は知性を持つ海であり、ステーションからその惑星を見た者は、実際には存在しえない“幻想”を見るはめとなる。

初めはそんな非現実的な“幻想”に飲み込まれた他の研究者たちを鼻で笑い飛ばしていたクリスの前にも、「プロメテウス」内で10年前に死んだはずの元妻が現れてしまう。

科学者でありリアリストでもあるクリスは、地球から遠く遠く離れたこの「プロメテウス」で、儚くも深い愛に溺れていくのである…

 

「ソラリス」といった宇宙を舞台にした映画にも関わらず、「愛する妻を取るのか、それとも現実主義者らしく仕事を取るのか」といった、きっと地球上のどんな物語よりも泥臭い“ド定番”を繰り広げるこの映画。

他にあるSF映画のように宇宙映画らしい大胆さはなく、起承転結すらもはっきりしりしていないのに、なぜか心に残る作品です。

きっと“知性を持った海”といった設定の斬新さに対して、人間の心情の機微を描く繊細な場面展開が印象的なんでしょうね。

この映画には薄ら寒いような、どこか冷たい雰囲気が終始漂っています。宇宙ステーションという決して逃げることができない閉鎖的な空間で起こる、もう会えなかったはずの最愛の人とのロマンスが、ますます主人公クリスをソラリスの幻想へと溺れさせているのでしょう。

  

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惑星を取り巻く海が知能を持っていて、それがその海を眺める者の脳との間にコミュニケーションを生み出し幻想を作り出す!?…改めてみても本当になんて奇抜な設定なんでしょうか笑

でも自分がもしもソラリスの海を見たときは、一体どのような幻想が目の前に現れるのか気になりますよね。

私は飛行機ですら怖いと思うような臆病者なので万が一宇宙へ行くはめとなってもすぐに地球が恋しくなると思うのですが、自分でも意識していなかったような理想的な幻想に出会ってしまったならば、すぐにソラリスの海へと飲み込まれてしまうような気もします。

例えばとある朝の電車の中で、例えばとあるつまらない講義中に、あるいは夜眠りに落ちる前のまどろみの中…何ともない日常の中でふとなんども考えてしまうような、忘れられない作品です。

ただし先に書いた通り非常に淡々とした映画でもありますので、眠たい夜に観るのは避けてくださいね!笑

 

如何でしたでしょうか?

 

斬新な設定なのに心にするすると入ってきてしまうよう不思議な作品は、実はロシア映画には多く存在します! 

興味を持った方は是非自分で見てみてくださいね!

До свидания (ダスビダーニャ=さようなら!)

ロシアの治安って実際のところどうなの?実は安全って本当?

Здравствуйте (ズドゥラーストビーチェ=こんにちは)!どうもタヌ吉です。

私、都内某私立大学からモスクワ市内の大学であるMGIMOへ一年間の交換留学に来ている、日本産タヌキです。

 

本日はおそらく多くの人が気になっているであろう、ロシアの治安について書いて行きたいと思います!

 

ご存知の通り日本は世界的に見ても安全な国ですよね。もちろん残念ながら毎日どこかで犯罪が起こっているのも事実ですが、やはり他国と比べれば治安の良い国ではあると思います。

・・・ではロシアは一体どうなんでしょうか?

これはあくまで私の予想ですが、ロシアへ訪れたことのない方々の殆どがこの国を「治安は悪そう」と考えていると思います。やはりいくらか強硬に見える外交などの報道からも、“恐ロシア”といった印象は拭えないのではないでしょうか。

 

しかし実際のところ、ロシアはとても安全な国です!

ロシアは私が今まで訪れたことのある国に比べても、治安の良い国トップ3に入ると思います。

 

果たしてなぜそのように思うのか?私のいくつかの経験談に沿って説明していきたいと思います!

 

1.地下鉄で寝ている乗客がいる

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(車内の写真は撮れなかったので、外からのメトロの写真)

 

海外旅行に行く際は「電車では寝ない方が良い」と忠告されることが多いと思います。日本と同じ感覚で無防備にしていると、寝ている間に何かを盗まれたりすることもあると聞きますよね。

しかしここロシアでは、皆さん普通に寝てらっしゃいます

老若男女問わずぐっすりと幸せそうに寝ています。

降りる駅でハッと目を覚まして慌てて駆け降りて行く方を見かけることもしばしば…

 

それどころかとある土曜の朝に電車に乗った際、恐らく朝帰りだと思われる青年がなぜか腕時計を地面にほっぽり出してご就寝していたのですが、横に座ったおばさんがそっと彼の腕に時計をつけ直してあげていました。

 

もちろんこれはあまりにも無防備すぎますが、観光でロシアに訪れた際も地下鉄での盗難についてはそこまでの気を張らなくていいと思います

ロシアの地下鉄は日本の路線よりもわかりやすく、値段も安いので是非使ってみてくださいね!

 

2.金属探知機が異常に多い

 

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(左:地下鉄の改札をくぐる前に通る金属探知機。どこの駅にもある。

右:地元のショッピングモールにある金属探知機。隣には常に強そうなお兄さん・おじさんのガードマンがが立っている)

 

ゲート式の金属探知機を通る時って少し緊張してしまいますよね。別にやましいことは何もないのですが、なんとなく疑われている気分になってしまうといいますか…

 

日本では空港などでしか見かけないこの探知機、実はロシアでは至る所に設置されています。

高級デパートやイベント会場のゲートはもちろん、日常生活でも使うショッピングモールや地下鉄の改札まで本当に(正直いらないんじゃないかってくらい)どこにでも置いてあります。

さらにはガードマンもいて探知機が反応すればバッグの中身を見せなくてはいけないですし、全身ボディチェックをされている人もいました。

 

以前の記事で書いた、ロシア人の疑り深い性格が治安面ではプラスに現れているのかもしれませんね。

 

russiatanutanu.hatenablog.com

 

 

少し不便ではありますが、このように街の至る所で安全に力を入れているからこそ、この治安を維持できているのでしょう!。

 

3.親切な人が多い

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もちろんこれは私に限った経験かもしれませんが、ロシアに来てからは日本にいた頃よりも人に助けられる機会が増えた気がします。

例えば初めて来た街で歩いていたとき、知らない若者に声をかけられて初めは警戒していたのですが、よくよく話を聞いていると拙い英語で「そっちの道は危ないよ」と教えてくれていたという経験があります。

 

さらに街中でいきなり女の人に話しかけられたと思いきや「リュックサックのチャックが開いているよ。閉めたほうがいいよ。」と親切に教えていただいたこともありました。

 

・・・私、タヌ吉がいかにおとぼけている奴かわかったと思いますが、まぁつまり伝えたかったこととしては、私のような警戒心0の外国人が今まで困った経験をしたこともないのは、このように優しいロシア人の方々がいたからこそだということです。

 

一概には言えないですが、ロシア人の方々は損得勘定ではなく親切心から行動を起こす方が多いと思います。

全員を初めから信じ切るのは勿論危険ですが、過敏なほど周囲に注意を払わずとも楽しんで観光することができる国だと思いますよ!

 

 

以上、タヌ吉が考えるロシアが治安の良い国であると考える3つの理由でした。

如何でしたでしょうか?

勿論タクシーでぼったくられたという話や、夜道で人に追いかけられたという話も聞いたことはないわけではありません。

しかしそれは日本でも同じこと。異国に訪れているという最低限の緊張感を忘れずに観光すれば、楽しい思い出だけを持って帰ることができるはずです!

 

もちろんこれは私の目から見たロシアですので、全てを鵜呑みにせず、興味を持った方は是非自分でロシアに訪れてみてくださいね!

До свидания (ダスビダーニャ=さようなら!)

ロシア初心者から見たロシアって?1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと(後編)

Здравствуйте (ズドゥラーストビーチェ=こんにちは)!どうもタヌ吉です。

私、都内某私立大学からモスクワ市内の大学であるMGIMOへ一年間の交換留学に来ている、日本産タヌキです。

 

本日は“ロシア初心者から見たロシアって?1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと(前編)”の続きを更新します。

 

russiatanutanu.hatenablog.com

 

ロシアってどういう国なのかな?それを皆様に伝えられるよう、今日もロシア初心から見たこの国への私なりの見解を書いて行こうと思います!

 

 

6.ロシアのお店って何時まで開いているの?

 フランスやイギリスなどヨーロッパの国々ではスーパーやお店は夕方ごろには閉まり、休日は開いてすらいないという話はよく聞きますよね。

旅行で訪れるとそんな文化の違いに少し戸惑ってしまうこともあるはず。もちろんこれは働きすぎが問題になっている日本の基準で考えたらの話ですが…

 

しかし安心してください!ロシアではほとんどのお店が日本と同じように夜遅くまで開いています!!

百貨店やレストランは22:00頃までは確実に開いており、中には24時間営業をしているスーパーなども存在します。

ロシア人は残業こそは絶対にしないのですが(お客さんがいても営業時間が終われば容赦無く締め出されます笑)、夜に買い物に行っても何処も開いてなくて困る…なんてことにはならないはずです。

是非ロシアに訪れた際には夜遅くまで名一杯遊んでくださいね!

 

7.ロシア人って英語を話すの?

 結論から言うとロシアに住む方々は英語をほとんど話しません

もちろんモスクワの若者には英語が通じることも少なくはないですが、“英語さえ話せればなんとかなる”といった国ではないことは確かです。

 

しかしこのような現状は、決してロシア人が英語を“話せない”から生まれたことではなく、彼らが英語を“話さない”ようにするからこそ生まれたものだと、私は考えています。

 

ロシアの方々は自国の文化を尊重し保存しようとする傾向がとても強いと思います。

それに伴って自分たちの言語に関しても本当に強い思い入れがあるようです。

だからこそ外来語はなるべく使わないようにし、英語も使わないようにしているからこそあんまり浸透してないのではないか…と今は解釈しています。

この見解に関してはもう少し研究して、いつかまた記事をあげたいと思います!

 

8.ロシア人はタバコをよく吸うって本当?

 最近の日本は何処に行っても禁煙を強いられることが多く、喫煙者には世知辛い世の中となってきていますよね。

しかしロシアでは未だ凄まじいほどの喫煙率を誇っています。

街中に出れば道端で普通にみんな吸っています。もちろん女性も日本に比べると本当にたくさんの人が吸っていますね。

 

ただしレストランなどの店内はほとんどのお店が禁煙となっているので、ご注意ください!

そのかわりに多くのレストランでは、食事のメニューと一緒に“シーシャ”と呼ばれる水タバコのメニューを貰う事ができます。

外ではタバコ内では水タバコ…喫煙者には嬉しい国かもしれませんね笑(同時に私のような非喫煙者にはたまに辛い国でもありますが…)

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(ロシア語で”禁煙”という意味。しかしこの周りで誰もがタバコを吸っている)

 

9.ロシアでは本当に工事が多いの?

 私がロシアに訪れる前、ロシア経験者から「ロシアは工事が多い国だよ」いった話を聞かされました。

当時の私はなぜそんなピンポイントな情報をくれるんだろうと疑問に思っていたのですが、訪れてわかりました…ロシアって本当に工事が多いです!

 

何処に行っても常に何かしらの工事をしています。

工事中のまま放置されている建物も結構あります。

そして極めつきなのが、観光スポットでさえおおっ広げに工事をし、且つそのまま観光客に公開していることです!

これって日本では絶対にあり得ないですよね笑 この工事の文化こそ、何をするにも大胆なロシアらしさを感じられる文化なのかなと思います。

 

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(建設中に資金がなくなり工事を諦めた建物たち。壊すお金もないらしくこのまま放置されていて、夜見ると怖い)

 

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(サンクトペテルブルグにある「血の上の救世主協会」。上部が工事中だが普通に公開していた)

 

10.ロシア人ってどういう人たちなの?

 人って本当に人それぞれなので一概には言えないのですが、ロシア人と接する際に覚えていてほしいことが一つだけあります。

 

それは“彼らって一見怖そうに見えるけど実は人懐っこい”、ということです。

実はロシア人はあまり笑いません。しかしこれは決して彼らに愛想がないからではなく、ロシアでは理由もなく笑う人は信じられない奴だ、と思われてしまう文化があるからだそうです。

最初はニコリともしてくれず本当に怖いのですが、少し仲良くなって彼らの懐に入ると豪快な笑みを見せてくれることもしばしば。

だからこそロシア人に笑いながら話しかけられると、愛想笑いなのか心からの笑みなのか判断し難い日本人よりも、本当に信用されているんだなと嬉しく思えますね。

 

あとロシア人は意外とお世話好きです。道端を歩いていているだけでいきなり話しかけられたと思ったら、なぜかロシア語を教えてくれたりすることもあります笑

 この前はスーパーでどのぶどうを買おうと悩んでいたら、横にいたジブリに出てきそうなおばさんに、猛烈に一つの品種をオススメされて購入できました。美味しかったです。

 

ともかくこのように一見怒っているように見えるロシア人ですが、実はそんなこともなく心優しい人たちですので安心してくださいね。

 

以上が「1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと」の後半5つでした!

いかがでしたでしょうか?もちろんこれは私の目から見たロシアですので、鵜呑みにせず、興味を持った方は是非自分でロシアに訪れてみてくださいね!

 

それでは次の記事でまたお会いしましょう!

До свидания (ダスビダーニャ=さようなら!)

 

 

ロシア初心者から見たロシアって?1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと(前編)

Здравствуйте (ズドゥラーストビーチェ=こんにちは)!どうもタヌ吉です。

私、都内某私立大学からモスクワ市内の大学であるMGIMOへ一年間の交換留学に来ている、日本産タヌキです。

 

”ご挨拶”でも書いた通り、私はロシアに関しては全くの初心者のままこの土地へ足を踏み入れてしまいました。

 

russiatanutanu.hatenablog.com

 しかし逆に言えば知識が0から始まったからこそ、この一ヶ月間で誰よりも本当に多くのことを吸収できたと思います。

ロシアってどういう国なのかな?それを皆様に伝えられるよう、今日はロシア初心から見たこの国への私なりの見解を書いて行こうと思います!

 

 1. ロシア人といえばやっぱりお酒?ヴォッカ?

 ロシアと言われて真っ先に連想するのは、やはりお酒だという方も多いのではないでしょうか?

しかしなんと驚くべきことに、実はロシア人は意外とお酒を飲みません!!!

実際に私自身も日本にいた頃よりも、こっちにきてからの方が断然飲む機会が減りました。

 

もちろん人によっては毎週金曜日はクラブで飲み明かす人がいることも確かですが、お酒を飲む機会は日本の方がよっぽど多いような気がします。

さらに最近では若者の間ではヴォッカではなく、ビールの方が人気ということも聞きました。私の友人はヴォッカはもう古い!と言いながらビールを煽ってましたね。

 

酔っ払いが街中を徘徊し、どこもかしこも一杯やってる...ということは全くないので、お酒が弱い方も安心して訪れることができますよ!

 

 

2. ロシア人と遊ぶときは何をするの?

 ロシア人も我々と同じただの人間ですので人によって遊び方もまちまちだと思いますが、彼らは日本人と比べると圧倒的に散歩が大好きだということは確信できました。

現に私が出会って来たロシア人たちは百発百中の確率で散歩好きでしたね。

しかも「ちょっと散歩に行こうよ」と言って20kmくらい歩くんです…!

 

街中で人に道を聞いたことがあるのですが「遠くないよ、すぐ着くよ」と言われて、実際には7kmほど歩きました。

 

ロシアはご存知の通り、世界で一番の面積を誇る国ですよね。

恐らくそれが原因となっているのか、どこもかしこもスケールが大きいんです。

だから当然道も広くて… 気がついたら毎日かなりの距離を歩いています。

もしもロシアに訪れることがある際には、絶対に歩き慣れた靴を履いていくことをお勧めします! 

 

 

3. ロシアの物価ってどれくらいなの?

 私が留学しているのはモスクワです。ロシアの首都なこともあり、物価は結構高いと思います。

 

日本の物価は世界的に見ても高い方ですよね?だからこそ海外に旅行へ行くと「え、安くない〜!?」と驚く方も多いはず。

 

でも注意してください!モスクワで生活するには意外と出費がかさみます

スーパーマーケットで品物を買う分には東京よりははるかに安いのですが、外食をすれば日本の都市と同じくらいの値段がかかると考えて良いでしょう。

特にブランド品は関税の問題もあり、免税を考えなければ日本で購入した方がお財布には優しいでしょう。

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(ロシアの百貨店ГУМ =グム)

 

 

4. ”ロシア人” ってどんな外見をしているの?

 意外に思えるかもしれませんが、ロシアは多民族国家です!

一般に”ロシア人”と言われると、色素の薄い肌や髪色をしてブルーの瞳を持った人物を想像する方も多いのではないでしょうか。

しかしロシアには多くの民族が住んでいます。もちろんテレビに映るスケート選手のような見た目をした方も多いですが、私たちと同じようにアジア系の顔をした方や、中東の雰囲気を持つ顔立ちをした方々なども数多く存在します。

 

ひとえに「ロシア人」とまとめられない多種多様な容姿を持つ人々がたくさんいることも、この国の魅力ではないでしょうか。

 

 

5. ロシアって一体どんな文化を持つ国なの?

 ミステリアスで想像がつきにくいロシアの文化は、大きく2つのカテゴリーに分けられると考えています。

 

 1)アジアとヨーロッパの間の文化

 ロシアは地理的にみても、ちょうどアジア諸国とヨーロッパ諸国の間に位置していますよね。それが理由となっているのでしょうか、ここでは文化もアジアとヨーロッパのものが混ざっているように感じます。

 

例えば食に関してもボルシチなどは見た目こそ西洋風のスープにみえますが、味は私たちが日常生活で食べている牛すじスープの味がします。他にも有名な食べ物だとペリメニは殆ど餃子のようなものです。横浜の中華街で何も言わずに出されたら、私は疑いもなく餃子だと信じるでしょう。

 

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(左:ボルシチ。上に乗っているのは”スメタナ”と呼ばれるサワークリームのようなもの

右:ペリメニ。タネには肉だけではなく、フルーツなども使用されスイーツとしても食べられている)

 

 

その他にもここでは「長い物には巻かれろ」精神を垣間見ることができます。

もちろんロシアの人々は自己主張もしっかりしますし、自分の意見がないわけではありません。

しかし、なぜかロシアではいきなり道や駅の改札が封鎖されることがあるのですが、そんな時人々全く不満を漏らさず、「あーはいはい」みたいな顔をしてそのルートに従うんです。

正直これには驚きました。ただ慣れていると言ってしまえばそれまでなのでしょうが、だいぶ理不尽な指令にも誰一人文句を言うことなく受け入れる人々の雰囲気には、面倒事を避け上に従うアジアと同じものを感じましたね(私のアジアへの解釈があっていればですが…!)

 

しかし一方で残業は絶対にしない労働環境や、せかせかしておらず余裕を持って生きているところは、西欧の文化に近いような気がします。

特に時間に関してはルーズで、ロシア人が言う「ちょっと遅れる」はだいたい30分くらいの遅刻と見て間違いないでしょう。

 

  2)一方でロシア特有の文化もたくさんある

 

1のようにアジアと西欧の混合した文化を持つ一方で、もちろんロシア特有の文化も当然色濃く存在しています。

一つ一つ挙げるとキリがないのですが、特に見知らぬ人をむやみに信じず「まずは疑う」文化は色濃く存在している気がします。

そしてそれに追随するように、ロシアは何に関しても検査が厳しいです。

 

例えば私は学生カードを手に入れるまで、大学に入るのにすら毎日門番のおじさんにビザを検査されました。

正直国に入るのと同じくらいに面倒くさい手続きでしたね。

その他にも地下鉄のゲートにすら金属探知機がありますし、美術館や何かのイベントに入場する際にもバッグの中身をチェックされます。

その注意深さは人によってまちまちですが、私は警備員のおじさんに持っていた水のボトルの蓋を開けさせられ、何か異物が入っていないか嗅がれてチェックされました…

 

あと外国人はどこへ行く時もパスポートを持ち歩いている必要があります!

日本では運転免許書などコンパクトな書類だけを持ち歩けば十分ですが、ロシアではそんなことは許されません。

街中でいきなり警察にパスポートをチェックされることもあるので、ロシアに訪れた際にはパスポートは携帯してくださいね!

 

 

以上が「1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと」の前半5つでした!

いかがでしたでしょうか?もちろんこれは私の目から見たロシアですので、鵜呑みにせず、興味を持った方は是非自分でロシアに訪れてみてくださいね!

 

それでは「1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと(後編)」でまたお会いしましょう!

 

 

До свидания (ダスビダーニャ=さようなら!)

 

 

 

ご挨拶

 

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初めまして!

私、某都内私立大学からロシアの”モスクワ国際関係大学”、通称MGIMOに一年間交換留学へ来ているタヌ吉と申します。

 なんやかんや縁があり晴れてロシアへ留学することとなった私ですが、いかんせん怠け者ですのでこともあろうか留学前の準備を怠り、ロシア語は挨拶程度しか知らないままこの国へ足を踏み入れることとなりました…(それがいかに無謀な挑戦かも知らずに……)

 

つまりそんな私にとってロシアでの生活は、毎日が新発見のオンパレードなわけです!

 

街に出ても買い物の仕方すらわからず怒涛のロシア語を浴びせられ泣きべそをかく日々…あぁおそロシア…

しかしそんな日常を送るうちに一つのアイディアが思いついたんです。

 

「ロシア初心者から見たありのままのロシアを世界に発信すれば、人々のロシアへの印象ってぐっと変わるんじゃない?」

 

人はなぜ怖いという感情を持つのか?

それは相手のことを“知らないから”という理由がほとんどを占めている気がします。

思えば、ロシアってミステリアスな国ですよね。

ロシア人といえば、真っ白な雪景色の中、もこもこの毛皮のコートを着てクイっとヴォッカを喉に流し込む少し危険な雰囲気を持つ人たち…そんなイメージを持つ方も少なくはないと思います。

実際私もロシア留学が決まったことを友人に伝えると、90%くらいの確率で「気をつけてね」との返事をされました(ちなみに残りの10%は「ロシア美人を見てきてね」でした)。

しかしかくいう私自身もロシアへ来る前にこの国に抱いていた印象は、“寒い”・“暗い”・“怖い”で、ネガティブ形容詞の三拍子が揃っていたんです。

 でもこの国で一ヶ月過ごしてみて、ロシアって一言で表すことなんで絶対にできないほど複雑な場所で、でもだからこそ魅力的な国なのかもしれないとガラリと変わった印象を持つようになりました。

 

残念ながらアメリカやイギリスその他有名なヨーロッパの国々に比べると、ロシアには日本人観光客や留学生が圧倒的に少ないと思います。

きっとその理由は、日本の人々にとってロシアはよく知らないからこそ、敷居の高い国になってしまっているのではないかな?と思うんです。

そしてその原因は、ロシアのことを知れる媒体が日本には少ないからだと考えています。

 

だからこそこのブログを通してロシアの言語や文化についての全くの初心者の私からみたロシアを知っていただいて、それがロシアへの興味に少しでも繋がったら幸いです!

 

人生に一度しかないロシアでの一年間を赤裸々に書いていきます。

よろしくお願いします!