ロシア初心者から見たロシアって?1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと(前編)

Здравствуйте (ズドゥラーストビーチェ=こんにちは)!どうもタヌ吉です。

私、都内某私立大学からモスクワ市内の大学であるMGIMOへ一年間の交換留学に来ている、日本産タヌキです。

 

”ご挨拶”でも書いた通り、私はロシアに関しては全くの初心者のままこの土地へ足を踏み入れてしまいました。

 

russiatanutanu.hatenablog.com

 しかし逆に言えば知識が0から始まったからこそ、この一ヶ月間で誰よりも本当に多くのことを吸収できたと思います。

ロシアってどういう国なのかな?それを皆様に伝えられるよう、今日はロシア初心から見たこの国への私なりの見解を書いて行こうと思います!

 

 1. ロシア人といえばやっぱりお酒?ヴォッカ?

 ロシアと言われて真っ先に連想するのは、やはりお酒だという方も多いのではないでしょうか?

しかしなんと驚くべきことに、実はロシア人は意外とお酒を飲みません!!!

実際に私自身も日本にいた頃よりも、こっちにきてからの方が断然飲む機会が減りました。

 

もちろん人によっては毎週金曜日はクラブで飲み明かす人がいることも確かですが、お酒を飲む機会は日本の方がよっぽど多いような気がします。

さらに最近では若者の間ではヴォッカではなく、ビールの方が人気ということも聞きました。私の友人はヴォッカはもう古い!と言いながらビールを煽ってましたね。

 

酔っ払いが街中を徘徊し、どこもかしこも一杯やってる...ということは全くないので、お酒が弱い方も安心して訪れることができますよ!

 

 

2. ロシア人と遊ぶときは何をするの?

 ロシア人も我々と同じただの人間ですので人によって遊び方もまちまちだと思いますが、彼らは日本人と比べると圧倒的に散歩が大好きだということは確信できました。

現に私が出会って来たロシア人たちは百発百中の確率で散歩好きでしたね。

しかも「ちょっと散歩に行こうよ」と言って20kmくらい歩くんです…!

 

街中で人に道を聞いたことがあるのですが「遠くないよ、すぐ着くよ」と言われて、実際には7kmほど歩きました。

 

ロシアはご存知の通り、世界で一番の面積を誇る国ですよね。

恐らくそれが原因となっているのか、どこもかしこもスケールが大きいんです。

だから当然道も広くて… 気がついたら毎日かなりの距離を歩いています。

もしもロシアに訪れることがある際には、絶対に歩き慣れた靴を履いていくことをお勧めします! 

 

 

3. ロシアの物価ってどれくらいなの?

 私が留学しているのはモスクワです。ロシアの首都なこともあり、物価は結構高いと思います。

 

日本の物価は世界的に見ても高い方ですよね?だからこそ海外に旅行へ行くと「え、安くない〜!?」と驚く方も多いはず。

 

でも注意してください!モスクワで生活するには意外と出費がかさみます

スーパーマーケットで品物を買う分には東京よりははるかに安いのですが、外食をすれば日本の都市と同じくらいの値段がかかると考えて良いでしょう。

特にブランド品は関税の問題もあり、免税を考えなければ日本で購入した方がお財布には優しいでしょう。

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(ロシアの百貨店ГУМ =グム)

 

 

4. ”ロシア人” ってどんな外見をしているの?

 意外に思えるかもしれませんが、ロシアは多民族国家です!

一般に”ロシア人”と言われると、色素の薄い肌や髪色をしてブルーの瞳を持った人物を想像する方も多いのではないでしょうか。

しかしロシアには多くの民族が住んでいます。もちろんテレビに映るスケート選手のような見た目をした方も多いですが、私たちと同じようにアジア系の顔をした方や、中東の雰囲気を持つ顔立ちをした方々なども数多く存在します。

 

ひとえに「ロシア人」とまとめられない多種多様な容姿を持つ人々がたくさんいることも、この国の魅力ではないでしょうか。

 

 

5. ロシアって一体どんな文化を持つ国なの?

 ミステリアスで想像がつきにくいロシアの文化は、大きく2つのカテゴリーに分けられると考えています。

 

 1)アジアとヨーロッパの間の文化

 ロシアは地理的にみても、ちょうどアジア諸国とヨーロッパ諸国の間に位置していますよね。それが理由となっているのでしょうか、ここでは文化もアジアとヨーロッパのものが混ざっているように感じます。

 

例えば食に関してもボルシチなどは見た目こそ西洋風のスープにみえますが、味は私たちが日常生活で食べている牛すじスープの味がします。他にも有名な食べ物だとペリメニは殆ど餃子のようなものです。横浜の中華街で何も言わずに出されたら、私は疑いもなく餃子だと信じるでしょう。

 

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(左:ボルシチ。上に乗っているのは”スメタナ”と呼ばれるサワークリームのようなもの

右:ペリメニ。タネには肉だけではなく、フルーツなども使用されスイーツとしても食べられている)

 

 

その他にもここでは「長い物には巻かれろ」精神を垣間見ることができます。

もちろんロシアの人々は自己主張もしっかりしますし、自分の意見がないわけではありません。

しかし、なぜかロシアではいきなり道や駅の改札が封鎖されることがあるのですが、そんな時人々全く不満を漏らさず、「あーはいはい」みたいな顔をしてそのルートに従うんです。

正直これには驚きました。ただ慣れていると言ってしまえばそれまでなのでしょうが、だいぶ理不尽な指令にも誰一人文句を言うことなく受け入れる人々の雰囲気には、面倒事を避け上に従うアジアと同じものを感じましたね(私のアジアへの解釈があっていればですが…!)

 

しかし一方で残業は絶対にしない労働環境や、せかせかしておらず余裕を持って生きているところは、西欧の文化に近いような気がします。

特に時間に関してはルーズで、ロシア人が言う「ちょっと遅れる」はだいたい30分くらいの遅刻と見て間違いないでしょう。

 

  2)一方でロシア特有の文化もたくさんある

 

1のようにアジアと西欧の混合した文化を持つ一方で、もちろんロシア特有の文化も当然色濃く存在しています。

一つ一つ挙げるとキリがないのですが、特に見知らぬ人をむやみに信じず「まずは疑う」文化は色濃く存在している気がします。

そしてそれに追随するように、ロシアは何に関しても検査が厳しいです。

 

例えば私は学生カードを手に入れるまで、大学に入るのにすら毎日門番のおじさんにビザを検査されました。

正直国に入るのと同じくらいに面倒くさい手続きでしたね。

その他にも地下鉄のゲートにすら金属探知機がありますし、美術館や何かのイベントに入場する際にもバッグの中身をチェックされます。

その注意深さは人によってまちまちですが、私は警備員のおじさんに持っていた水のボトルの蓋を開けさせられ、何か異物が入っていないか嗅がれてチェックされました…

 

あと外国人はどこへ行く時もパスポートを持ち歩いている必要があります!

日本では運転免許書などコンパクトな書類だけを持ち歩けば十分ですが、ロシアではそんなことは許されません。

街中でいきなり警察にパスポートをチェックされることもあるので、ロシアに訪れた際にはパスポートは携帯してくださいね!

 

 

以上が「1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと」の前半5つでした!

いかがでしたでしょうか?もちろんこれは私の目から見たロシアですので、鵜呑みにせず、興味を持った方は是非自分でロシアに訪れてみてくださいね!

 

それでは「1ヶ月ロシアで生活して気がついた10のこと(後編)」でまたお会いしましょう!

 

 

До свидания (ダスビダーニャ=さようなら!)